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カリギュラ 欠け骨の白百合
 中天に鯨の骨みたいな三日月が一つ、目も冴えるような白さでひっかかっていた。  この世界にも月は昇るし、満ち欠けもする。ただし、それは紛い物で、ただのコピーで、まやかしだ。緞帳の向こうで揺れるボール紙の月よりはリアリティ […](更新日:2018月6月2日)
カリギュラ 咲いてひと夏、恋花火
 メビウスこと電脳空間に作られた仮想都市、宮比市は今日をもって連続真夏日五日目を迎えていた。  苛烈な太陽の日差し、不快指数を底上げする湿度、振り絞るように轟く蝉しぐれ。何もかもが日本の正統な夏を形作る重要な要素には違い […](更新日:2018月6月8日)
カリギュラ 花の雨降る吉日に
 たとえば、あのとき右じゃなくて左を選んでいたら、なんて瞬間が誰しも一度くらいはあるはずだ。  たとえば今日の帰宅部の活動が早めに切り上げにならなかったら。たとえば彩声が部室を後にする集団の最後の一人でなかったら。たとえ […](更新日:2018月7月8日)

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